最初に言っておきますが、私がナターリア担当Pとなったきっかけは、それほどドラマチックなものではありません。例えるならば、幼馴染といつの間にか、それが当たり前のようにゴールしていた、というようなものです。
アイドルマスターシンデレラガールズを開始したのは、リリースから約1か月後、最初のイベント「星降るクリスマス」が後半戦に差し掛かった頃です。
この頃私はいわゆる副業で抱えていた案件が終わったところで、落ち着いた時間が戻ってきたところでした。この時何か空いた時間にできる簡単なゲームか何かを探し、シンデレラガールズに巡り合いました。
アイドルマスター2では響Pでしたので、ろくに下調べもせずに属性はパッションを選択、後はお察しのとおりです。
最初にナターリアを見たのは、「星降るクリスマス」のイベント衣装報酬として登場した、[聖夜]ナターリアのカードでした。
アイドルマスターも随分と色んなキャラクターを出してるんだな、と思いました。いわゆる本家765プロのアイドルマスターにも個性豊かなアイドルが揃っていますが、外国人アイドルが出てくるとはこの海のリハクの目をもってしても見抜けませんでした。
イベント中にLIVEバトルを繰り返し、なんとか特訓まで済ませることができました。
しかしあくまでこの時は、シンデレラガールズに出てくるアイドルの1人として、特にこの特別な思いを抱くことはなく(おそらくは本人がそう思っていただけですが)、しばらくの時が過ぎていきます。
血のバレンタインこと、「バレンタインパーティー」で上位報酬十時2枚取り、第1回プロダクションマッチフェスティバルでは個人ランキング1ページ目に名前を載せるなど、一時とはいえ当時のプレイヤーの中でもトップランナーの1人として名を連ねていた(と思います。)私は、「道場」と呼ばれるものを始めることにしました。
今では信じられないじゃろうが、道場を使用したPからマニーが贈られていた時代もあったんじゃよ……。
そして道場を開いてからしばらく経って、どうやら道場のリーダーには自分の一番お気に入りのアイドルを置く風習となっていることを知りました。
実はこの時まで、このシンデレラガールズで自分の一番のお気に入りのアイドルは誰かということを真剣に考えたことはありませんでした。
さて、では誰が一番お気に入りなのか……しばらく考えた末に出した結論はナターリアでした。担当になったきっかけが何か、と聞かれれば間違いなくこの時、道場のリーダーとしてナターリアを選んだ時です。
しかし私はなぜあの時ナターリアを選んだのか?基本私は元気っ娘や褐色に弱いということはありません。どちらかと言えば緒方智絵里のような、励まし守ってあげたくなるような雰囲気を持ったキャラクターに弱い人間です。
それがなぜ、シンデレラガールズに登場する沢山のアイドルの中からナターリアを選ぶことになったのか。答えは[聖夜]ナターリア特訓後の親愛度MAX時のセリフでした。
普段元気いっぱい、天真爛漫の権化のようなナターリアですが、なんでしょうか、この何やらしおらしさを感じさせるセリフは。
しかし良く考えればそれは当然かもしれません。何しろ地球の反対側から親元を離れて1人で日本までやってきているのです。外見のスタイルは発達していても14歳の少女、寂しさを感じないはずがありません。おそらくこのセリフを見た時から、ナターリアは私の中で「守ってあげたい」女の子になっていたのです。
しばらくの後、その時はやってきました。そう、ナターリアが上位報酬となった、血のブライダルこと、イベント「きらめくブライダルショー」の開幕です。
ランキング1位のツーラーの目を欺き、最終日まで温存していた課金アイテム(当時は課金アイテムの購入数に上限があった)で爆走する限界バトルの末、イベント終了10分前に1位に躍り出てそのままゴール。
当時を知る者からはいまだに伝説扱いされるエピソードですが、今の私はそこまでのキチガイではありません。黒薔薇姫ツアーで、概念ことsaikiさんに敗れて2位となってからは、大人しく細々とした活動を続けています。
私の一押しのナターリアのカードは、[ヴォヤージュ・プリンセス]ナターリアです。イベント「黒薔薇姫のヴォヤージュ」が告知された時は、ほとんどの人が櫻井桃華かな……?と想像していたようで(ナターリアじゃね?と予言したナターリアPも1人いましたが)いざイベントが始まり、このナターリアを見た時は衝撃が走ったものです。
これまで見てきた太陽のようなそれとも、妖艶なそれとも違うダークでクールな雰囲気もできるようになったナターリアの成長も感じられるのがまた素晴らしい。ぷちエピソードによるとママからナターリアには演技は無理と言われていたらしいですからね。
一押しのセリフは、繰り返しになりますが、私をナターリア沼へと突き落としたこのセリフになります。
お前が望もうが望まざろうが!ずっと一緒にいてやるとも!