ブラジルのコーヒー事情

 ブラジルという国は、コーヒー大国である。これについて異論を唱える者は少ないだろう。では、ブラジルという国のコーヒー事情を知っている者はどれだけいるだろうか?ここでは知っていそうで知らないかもしれない、ブラジルのコーヒー事情について記事にしていく。

 

1.世界に占めるコーヒーのシェア

 ブラジルで作られたコーヒー豆は世界中に輸出され、20世紀前半においては、シェアの8割を占めており、ほぼ独占状況にあった。だがそのシェアは少しずつ減少しており、現在は世界1位の座は守り続けているものの、そのシェアは約3割弱まで落ちてきている。ちなみに世界2位はベトナムで、そのシェアは2割強。ブラジルとベトナムでここ数年、輸出量全体の5割を占め、他の国を寄せ付けない状況となっている。

 なお、コーヒーの生産量も世界1位、コーヒー消費量についてはアメリカに次いで世界2位となっている。

 

2.輸出向けコーヒー

 ブラジルで生産しているコーヒーの品種は、アラビカ種が70%、ロブスタ種が30%となっている。アラビカ種は病弱で栽培に労力がかかる代わりに、豊かな風味、酸味があり、ブラジルから輸出されるコーヒー豆の大半がこのアラビカ種のものである。ブラジルのコーヒー豆は一般的に「ブラジル」と呼ばれるが、国内の多くの豆が集まるサントス港から輸出されるものを「サントス(ブラジルサントス)」と呼称している。酸味・苦み・コクが柔らかく、バランスがよい(癖がない)ことと、生産量が多いため安価に手に入るので、ブレンドに良く用いられている。

 

3.国内消費向けコーヒー

 コーヒー生産と一方、ロブスタ種については、国内消費がメインの品種となっている。アラビカ種は病弱で栽培に労力がかかると書いたが、ロブスタ種は病害虫に強く、栽培が容易なため、安価に取引されている。ロブスタ種の特徴としては、強い苦みと渋み、そして酸味がないというもの。また、泥臭さのような香りもあるため、用いても2~3割ほどをブレンドする、といった具合である。

 ただし、ブラジルはアラビカ種のほとんどを輸出しているため、国内では混じりっ気なしのロブスタ種のコーヒーが主流となっている。そのため、日本で飲むコーヒーの方が、ブラジルで飲むコーヒーよりも美味しいと言われているのだ。

 

4.日常的なコーヒータイム

 ブラジルでは家庭以外でも様々な機会でコーヒータイムを楽しんでいる。会社はもちろん、病院、銀行、商店、レストランなどにコーヒーポットが置いてあり、コーヒーを無料で楽しむことができるのだ。そんなブラジルでのコーヒーは基本的にエスプレッソ。食後であったり、甘いケーキ、軽食とともに楽しむのが一般的で、炭酸水が一緒についてくることもあるという。そのエスプレッソに砂糖を大量に入れるのがブラジル流。会社や病院で飲める無料のコーヒーも大量に砂糖が入っているという。

 なお、これまで書いてきたように、ブラジルのコーヒーの基本は、コーヒーポットに入ってるエスプレッソである。つまり、アイスコーヒーが存在しないのだ。ただ、これは昔の話になりつつある。ブラジルにもスターバックスが進出してきたため、フラペチーノが飲まれるようになり、アイスコーヒーの存在が少しずつであるが認知され始めてきているのだ。

 

5.アイドルのコーヒー事情

 デレマスに登場するアイドルの中にも、コーヒーに関するエピソードがある者がいる。シンデレラガールズ劇場327話「これは大人の証明」での一幕だ。

 喫茶店で働いていた経験がある槙原志保がアイドル仲間にコーヒーを淹れる際、吉岡沙紀がエスプレッソをブラックで飲むと言い出したことに、対抗心を燃やしたのか二宮飛鳥と日下部若葉の2名も砂糖を入れてもいいという提案を拒みエスプレッソをブラックで頼む。対して大原みちるはカフェラテを選択。

 いざ出てきたエスプレッソを飲んだ2人の表情は思わず固まる。あくまで大人ということに拘ってブラックに挑んだ2人だが、本場ブラジルではエスプレッソにこれでもかと砂糖を叩き込む。

 もし、ナターリアが2人の前でエスプレッソに砂糖を大量に投入し、ブラジルではたくさん砂糖を入れるんだゾ!と話をしたらどのような反応を示してくれるだろうか?