1.世界のバナナの輸出量と生産量
輸出量については、エクアドルが1位で約3割のシェアを持っており、続いてコスタリカ、フィリピンと続いている。ブラジルについては輸出量のランキングの中には影も形も見当たらない。
だがその一方生産量は、インド、フィリピン、中国、エクアドルに続いて5位にランクインしている。すなわち、ブラジルでは生産したバナナは、ほとんどを国内で消費しているのだ。その消費量は同じように多くを国内で消費しているインド、中国に続いて世界第3位となっている。そのため、普段からナターリアはバナナを食べる機会があったため、好きな食べ物の1つとなったと考えることができるだろう。
2.ブラジルでのバナナの食べ方
日本でバナナを食べる時、そのまま皮を剥いて食べたり、またはクレープやパフェの材料とするのが一般的で、色々と手を加えないことがほとんどだが、ブラジルではどのようにバナナを食しているかというと、揚げたり炒めたりと熱を加えるものもメジャーな調理法となっている。バナナ・テーハ、バナナ・フィーゴという加熱専用のバナナまで栽培・販売されているのだ。
特にメジャーなバナナ料理はバナナ・ミラネッサ(Banana a milanesa)という、バナナをフライにしたものだ。チリソースやシナモンシュガーなど、様々な味付けが可能。肉料理や魚料理をはじめどのような料理にも合い、ワインと共に楽しむ人もいるようだ。
また、ブラジル料理の代表格であり国民食と呼ばれるフェイジョアーダ(黒豆と肉の煮込み料理)の添え物として焼いたバナナが付いてくることもあり、ブラジルでは、バナナはごはんと同等の主食の1つにまでなっているのだ。それならばブラジル出身のナターリアがバナナを好きなのは当然のことだろう。